私は夢を見ていた。

人生の夢の最初は
ぼんやりとした雲のような幻で
実態がない感覚。

そして、その後は
ずっと長い間悪夢だった。

しばらくしてから
その全てが夢だったと分かった時
心から安堵した。

けれども
今まで夢の中で
夢に浸って
感情移入していれば良かったのに
浸るものを失って
私の意識は宙ぶらりんになった。

今まで
現実だと思っていたものは
夢だったのだ。

それなら
私はどこに掴まって立てば良いのだろう?
このおぼつかない足元を
どこに置けば良いのだろう?

次に見た夢は幸福の夢だった。
夢だと理解しながら
私は夢中になってその夢を謳歌した。

そして
幸福感に酔い
いつしか
これもまた夢だという事を忘れていたのだった。

けれども
全ては夢だったのだ。
私は夢を見ていた。

まるで宇宙の真実に出会ったかのような
壮大で幸福な夢だった。

私は夢を見ていた。

最初は悪夢を。
そして次には、幸福な夢を。

ずっと愛というベッドの中で。

今も私は夢を見ている。

私たちは夢を見ている。

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